
【屋根リフォーム】屋根カバー工法とは?メリット・デメリットや費用、向いている家を徹底解説!
#リフォーム
せた父さんコラム
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屋根のリフォームとして人気の高い屋根カバー工法ですが、「実際いくらかかるの?」「見積もりの内訳が難しそう」と不安に感じる方も多いでしょう。この記事では、一般的な30坪の住宅を例に、カバー工法の費用総額や内訳を解説します。費用を抑えるコツや業者選びのポイントまで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

屋根カバー工法を検討する際、最も気になるのが総額費用ではないでしょうか。ここでは、「一般的な屋根カバー工法の相場はいくらか」「他の工法と比較してどれだけお得か」について見ていきます。
屋根カバー工法の総額は、建物の延べ床面積を基準とし、実際の屋根面積(形状や勾配)によって変わります。。一般的な相場として、延べ床面積30坪(屋根面積:約60〜70㎡)の住宅で80〜150万円程度、40坪(屋根面積:約80〜100㎡)の住宅で100〜180万円程度が目安です。
ただし、使用する屋根材のグレードや屋根の形状によっても幅があるため、一つの目安として参考にしてください。
カバー工法では、既存の屋根材の撤去・処分費用が不要なため、一般的な葺き替え工法と比べて費用が抑えられます。葺き替え工法の場合、古い屋根材は産業廃棄物として処理する必要があり、撤去・処分費だけで10〜30万円程度かかるケースも少なくありません。
カバー工法ではこの費用がかからないため総額が安くなり、家計の負担を軽減できます。
カバー工法は、古い屋根をすべて剥がす「葺き替え工法」と比較して、費用が3〜5割程度安くなるのが一般的です。撤去作業がないことで工期も短縮され、数日〜1週間程度短くなります。
費用だけでなく、工事期間中の生活への負担も軽減されるため、経済面と生活面で優れた選択肢と言えるでしょう。
屋根カバー工法の費用は、大きく分けて4つの項目で構成されています。ここでは、特に多い「延べ床面積30坪の切妻屋根のケース」を例に、費用相場について解説します。
以下の表は、その目安をまとめたものです。
| 費用項目 | 単価相場(目安) | 30坪の場合の目安総額 |
| ① 足場代 | 700〜1,000円/㎡ | 9〜15万円 |
| ② 材料費 | 5,000〜7,000円/㎡ (屋根材) | 30〜50万円 |
| ③ 施工費 | 工事規模による | 30〜60万円 |
| ④ 諸経費 | 工事規模による | 4〜10万円 |
| 合計 | – | 73〜135万円程度 |
※合計費用には、既存の下地補修や雪止め追加などのオプション工事費用は含みません。
屋根カバー工法の総額がどのように決まるか、内訳とそれぞれの単価相場を詳しく見ていきましょう。
屋根工事は高所作業のため、安全を確保する足場設置が義務付けられており、費用全体の20〜30%を占めます。足場代の単価は700〜1,000円/㎡程度が相場です。
例えば、延べ床面積30坪の住宅であれば、足場を組む面積は約100㎡前後となるため、10万円前後が費用の目安です。外壁塗装など他の工事と同時に屋根工事を行うと、足場費用を他工事と共用できるため、総額を抑えられます。
材料費は、新しく屋根を葺くための屋根材本体の費用です。カバー工法で最も選ばれるのは「ガルバリウム鋼板」で、軽量で耐久性も高いため人気があります。
ガルバリウム鋼板の単価目安は5,000〜7,000円/㎡程度です。延べ床面積30坪の切妻屋根の場合、使用する屋根材の面積は約60〜70㎡程度となるため、材料費全体では30〜50万円前後が目安になります。
施工費は実際に作業を行う職人の技術料(手間賃)、つまり人件費です。屋根工事の品質は、職人の腕に左右されるため、施工費を極端に削ることはおすすめできません。
あまりにも安い人件費で請け負う業者の場合、技術や経験が不足していたり、手抜き工事につながる危険性があります。適正な費用であるか見極め、確実で丁寧な施工が期待できる業者を選びましょう。
その他の費用には、新しい屋根材の下に敷く防水シート(ルーフィング)の材料費や現場管理費、運搬費、保険料など工事全体を円滑に進めるための諸経費が含まれます。
諸経費が総額に占める割合は5〜10%程度が目安です。ルーフィングは雨漏りを防ぐ重要な役割があるため、費用の項目をしっかり確認し、安価すぎる低品質なものを提案されていないか注意しましょう。

ここまで、費用相場や内訳に関して解説しました。次に、屋根カバー工法を行う際の費用面で失敗するケースを紹介します。
見積もり段階で提示された費用よりも、総額が高くなるケースもあります。最も多いのは、既存の屋根を調査した結果、下地材(野地板)が雨漏りで広範囲に腐食していたケースです。
この場合、下地補修や葺き替え工事の追加工事が発生します。また、雪止めや換気棟、棟板金の追加・交換、屋根の形状が複雑で施工手間が増える場合も、費用は想定より高くなります。
なお、屋根カバー工法はすべての屋根に適用できるわけではありません。既存の屋根下地(野地板)の劣化が進んでいる場合は、カバー工法ではなく葺き替え工法が必要になるケースもあります。
「とにかく安く済ませたい」と価格の安さだけで業者を選んでしまうと、数年後に大きな失敗につながるリスクがあります。極端に安い見積もりは、「防水対策の要であるルーフィングのグレードが低い」「下地処理や必要な補強を省略している」などの可能性があります。
経験の少ない業者による施工で、わずか数年で雨漏りが発生した事例も少なくありません。価格と提供される品質・保証体制のバランスを見て判断することが大切です。
▼屋根カバー工法にはデメリットもあります。以下の記事ではデメリットや向いている家も紹介しています。
【屋根リフォーム】屋根カバー工法とは?メリット・デメリットや費用、向いている家を徹底解説!

高額になりがちな屋根リフォームですが、いくつかの工夫をすることで費用を抑えることが可能です。少しでも家計の負担を減らすために、業者との交渉の仕方から活用できる制度まで、具体的なポイントを見ていきましょう。
見積もり総額が高いと感じたら、まずは足場代や諸経費など、単価交渉しやすい項目を相談してみるのがおすすめです。
ただし、安易な値引き要求は工事の品質に影響するリスクがあります。特に材料費や施工費(人件費)を無理に削ってしまうと、耐久性の低い屋根材が使われたり、手抜き工事につながる可能性があります。
費用と工事品質のバランスを重視しましょう。
屋根リフォームの費用は、業者によって異なります。適正な価格を知るためには、必ず複数の専門業者から見積もり(相見積もり)を取って比較することが重要です。
複数の見積もりを比べることで、ご自宅の工事の適正な相場が見えてきます。
ただし、相場から極端に安い見積もりを提示された場合は要注意です。必要な工程が省略されていないか、使用する材料のグレードは適切か、内訳をしっかり確認するようにしましょう。
屋根リフォーム費用を抑えるために、国や地方自治体が設けている助成金・補助金制度が利用できないか確認しましょう。特に、省エネや耐震性の向上を目的としたリフォームに対して制度を設けている自治体は多いです。
また、台風や積雪などの自然災害が原因でリフォームが必要になった場合は、加入している火災保険の適用対象になる可能性がありますので、業者や保険会社に確認することをおすすめします。
屋根リフォームでは、つい安さに目が行きがちですが、費用以上に「信頼できる業者選び」が重要です。ここでは、後悔しないリフォームのために確認すべきポイントを紹介します。
カバー工法は、既存の屋根を活かしながら施工する技術です。この工法特有の知識や経験が不足している業者に依頼してしまうと、雨漏りリスクが格段に高まります。
特に、棟(むね)やケラバといった屋根の端の部分の処理や、防水シート(ルーフィング)の貼り方が不十分だと、数年後に雨水が浸入し、大規模な再工事が必要になる事態も考えられます。必ず、カバー工法の施工実績が豊富な専門業者を選びましょう。
見積もり単価と内訳が明確な業者を選ぶべき
見積書をチェックする際は、記載内容が明確かどうかを必ず確認しましょう。「屋根工事一式」のように、項目をまとめて「一式」で表記している業者は避けるべきです。
信頼できる業者の見積もりには、屋根の正確な面積や使用する屋根材、防水シートのメーカー名とグレード、それぞれの単価が細かく記載されています。明確な内訳であれば、費用の詳細が分かり、不当に高い請求をされる心配がありません。
屋根カバー工法は「安さ」だけで判断すると失敗しやすいため、費用の内訳と施工内容を理解したうえで業者を選ぶことが重要です。
▼仕様を決める際にはコミュニケーションが大事です。以下のページでは工事会社を選ぶ際のポイントを紹介しています。
工事会社選定のポイント
最後に、よくあるご質問を紹介します。施工時には不安な点をしっかりと確認しましょう。

屋根カバー工法は、一般的な30坪の住宅であれば80〜150万円程度で収まることが多く、費用や工期を抑えながらリフォームできます。メリットの多い工法ですが、「ご自宅の屋根が適用できる状態にあるか」を判断するには、専門的な知識が不可欠です。
私たち「世田谷ホーム」では、無料の現地調査と詳細なお見積もりを実施し、屋根の下地の状態や劣化状況を丁寧に確認します。
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